東海道自転車やらかしラリーFinal 1日目(2021/12/28)

2022.01.06

T-1グランプリ2021 東海道自転車やらかしラリー ファイナルバトル のつづきです。

ラストイヤー、いよいよ出走します。

リンク
T-1グランプリ2021 東海道自転車やらかしラリー ファイナルバトル
東海道自転車やらかしラリーFinal 1日目【今回】
東海道自転車やらかしラリーFinal 2日目
東海道自転車やらかしラリーFinal 3日目
東海道自転車やらかしラリーFinal 4日目(終)

装備

っと、本編の前に旅のお供となるイカれたメンバーを紹介するぜ。

・乗り物:ツァリーヌさん

正式名称は『奴隷的拘束及び苦役からの自由丸』。Panasonic OJC5という型式のランドナーです。まあ、要は自転車ですね[1] … Continue reading

普段便利だからという自転車プロフェッショナルな理由で付けている前カゴを外して、リアキャリアを着装。キャリアバッグを搭載して長距離行動仕様にします。

それにしてもこのキャリアバッグ、年に1回の東海道でしか使ってねえ……

・携行工具類 ラインナップは、

六角レンチ

・めがねレンチ(8、10、12mm)

amazonで買った激安15徳ナイフ

・ラジオペンチ

前回大会で大晦日にパンクし沈んだことを踏まえ、

イージーパッチ(簡易パンク修理キット)

今回は簡易パンク修理キットを持つことにしました。自転車の整備を実施して完璧の状態に!!   っていっても空気入れたのと油さしたぐらいですが。

 

スタート

06:00起床。

都内某所の基本的人権ハウスから、スタート地点 東京・日本橋に向かいます。ねむすぎる[2]ρ後に自転車の整備を行った結果寝たのは26時過ぎ。それにしても日本橋までのスタート待機行動があまりにもだるすぎるでしょ。

07:15 東京・日本橋

スタート地点日本橋に到着!伊勢神宮を目指します。ここでルールを確認しておきましょう。

東海道自転車やらかしラリー公式ルール(再掲)
年末休みに東京から伊勢神宮まで東海道を自転車で駆ける。 ・スタートは東京・日本橋、ゴールは三重県・伊勢神宮。経路は自由。 ・タイムリミットは新年初日の出。 ・1日の終わり、必ず東海道線の駅の駐輪場に自転車を止め、電車で東京へ帰る。 ・東京に戻ることができる終電に乗れなかったらその場で失格。 ・次回、東京から電車で自転車を止めた駅に向かい、駐輪場に自転車を回収し再スタート。 東海道線は鈍行のみ使用可能。ただし、最終日の戻りのみ新幹線使用可とする。 ・大晦日~元日にかけては年越し終夜運転

日本橋から西へ向かい、東海道線の任意の駅に終電までに停まります。ルール上、東海道線の駅に止まることができればルートは自由なのですが、伝統にならい、東海道に忠実に走っていきたいと思います。箱根までは駅伝ルートですね。まあ、箱根駅伝をフルで見たことはないんですが。

昨年大会1日目は沼津まで行くことができましたが、今回ラストイヤーは万全を期して、その先、もっと遠くの富士駅を目指す!!!

計画はこれだ!

東京日本橋から横浜は国道15号線(第一京浜国道)、横浜から先はずっと国道1号です。途中、箱根というラスボスが待ち構えていますが、意気揚々と出発します。

本日の東海道線終電時刻
・小田原: 22:42
・沼津 : 21:32
・富士 : 21:11

まー、終電までに間に合ってバーストしなければ、今日はとりあえず勝ちや!

07:25 銀座

07:39 東京タワー

朝が動き出したばかりの都内。晴れ渡る空の下、早足で南に向かいます。信号が多くてすすみづれえ・・・

08:07 大田区大森付近

 08:25 六郷橋・神奈川県境(20km)

さくっと神奈川県に突入。橋の部分の歩道がわかりずれえ。高架橋あるあるですね。

08:26  川崎競馬場前

 09:09 横浜駅(32km)

走り出しておよそ1時間半。横浜駅前を通過。ここまで橋以外は平地だからとはいえ、ちょっといれこみすぎでしょうか。

09:14 京急電車戸部駅

初めて静岡までの距離が登場

 

09:43 権太坂(38km)

初の難所、権太坂です。場所はというと、横浜市の保土ケ谷区と戸塚区の境界、で武蔵国と相模国の境界になっている分水嶺。ここまでド平地の中、ちょっとした峠です[3]手前側の川は東京湾に、越えた側の川は相模湾に流れる。箱根駅伝では花の2区のチェックポイントになっている場所ですね[4]昔かっていた犬がゴン太という名前だったので覚えていた

出典: 国土地理院

とはいいつつも、高低差40mほど。軽く越えていきます。

かっこいい東海道の道標

 

10:07 戸塚駅・戸塚大踏切デッキ

戸塚駅で東海道線を歩道の跨線橋で越えていきます。案内板によると、もともとは国道1号が踏切で横断していたところ、開かずの踏切で渋滞が頻発するため地下道路が建設されて廃止されたらしい。で、その地下道路は自動車専用なので自転車は歩行者用デッキへ。

エレベータで登ります。

 

横浜市内の国道1号[5]国道1号バイパス(横浜新道)が国交省直轄管理で、今走っている国道1号旧道は国ではなく政令市管理は、側溝のフタに横浜市のマークがついていて、でこぼこして走りにくい。マークをつけるな!

(参考)

出典:http://blog.livedoor.jp/yasunariokabe/archives/4558368.html

調べたら「ハマ」をかたどってるマークらしい。こんなマークにするな!!

 

戸塚駅から急坂を登り、箱根駅伝戸塚中継所(2区→3区)。この日28日は年末最後の平日。国道1号でありえない数の白バイ、テレビ局?のバイク中継車の試運転、各地の信号で警察官が制御盤を開けて点検をしていたりと、箱根駅伝の予行の様子を見ることができました。

横浜市を抜けると、1号線のバイパスを分け、2車線に減じながら旧道で藤沢市に入ります。

 

11:29 平塚駅(67km)

4時間半で平塚に。そろそろ疲れた。ちなみに100円ローソンは本当に多いです。

出典: Google Maps

 

11:34 平塚市

平塚から大磯、二宮と西へ向かいます。海岸線の大地を微妙なアップダウンで走っていきます。多分駅伝だと4区。

 

12:30 国府津

日本橋から約80km、止まったら止まってしまうと、信号以外ほぼ無休憩で走ってきたので疲れました。朝ごはんのエナジードリンクからなにも食べていなかったので、コンビニで買い出しをして海岸で休憩です。

海を見ながら15分ほど放心。海しか勝たん!

実は、東海道で海が見える場所は貴重だったりします。日本橋から京都まで多分4箇所しかない(後述)。

 

12:59 小田原(89km)

6時間弱で小田原到着!日本橋で想定していた「14時までに小田原」より1時間巻きです。単に休憩をしてないだけなのですが、自分でも驚き。ここまで、めちゃくちゃいいペースです。

 

ラスボス 

 

なんですよね~。

ここから、東海道のラスボスこと箱根が待ち構えています。ここまでのアップダウンの高低差はせいぜい40メートルほど。ここから箱根峠まで900m登ります。殺す気か!

あと、東海道自転車やらかしラリー的に言うと、神奈川側の小田原から、静岡側の三島まで東海道線から大きく離れるので、1度箱根に突入したら取り返しはつかないという難所でもあります[6]東海道線は箱根を回避し、熱海を経由してトンネルで静岡に抜けるルート

で、箱根峠には2ルート存在します。さらにいえば、自動車専用道の箱根新道(国道1号のバイパス)や、もっと広範囲に静岡に抜けるなら、足柄経由(国道246号・東名高速ルート)、熱函経由(東海道線ルート)[7]一説には一番楽らしいなど広義の箱根超えもあるんですが、今回は趣旨から外れるので候補外。

出典: Google Maps

そして、これが箱根2ルートだ!

出典: 国土地理院

 

ルート 駅伝ルート(国道1号) 七曲りルート(旧東海道) ロマンスカー
特徴 箱根駅伝5区のルート。温泉街を抜けていく。 旧東海道の経路(県道)。最短で箱根を登る。 指定席
距離 登り(分岐点~合流点) 15.4km、登り785m 下り96m 10.8km、登り708m 下り19m しらん
メリット

・途中に店が多い

・ランドマークも多い

・最短ルート はやいし快適
デメリット

・距離が長い

・最後登り返すので損した感じする

・坂がガチで異常

・ふもとのコンビニと登りきりの謎の茶店以外一切補給ポイントはない

・虚無

とくにない

さて、どのルートにいこうか。

ルート決まったみたいですねー。

民主主義的決定により、駅伝ルートになりました。

 

13:26 分岐点(標高80m)

真っ直ぐが駅伝ルート、左に曲がると七曲りルート

箱根峠をダイナマイトで爆破して伊豆大島を陸続きにしたい。したすぎる。

13:50 箱根湯本駅 (標高90m)

ロマンスカーの終点。めっちゃ観光の方多いっすね。ここから本格的な登りが始まります。

ここから、ここから。

 

13:56 函嶺洞門(標高110m)

箱根駅伝のチェックポイント。

車にあおられながら、登りつづけます。

 

14:40 大平台温泉 (標高330m)

がーちできつい。このへんきつすぎて写真がほとんど残ってませんでした。

宮ノ下温泉のコンビニで休憩。ここまで分岐点から1時間45分。標高420m。

宮ノ下からの登りが激坂。もう無理になって押して上りました。

 

15:34 箱根登山電車踏切(標高520m)

のりてー。こんな市電みたいな電車で上ってくるのすげえな。

 

15:58 箱根小涌園前(標高610m)

小涌園、閉店しとるんかーい!

駅伝用の横断幕。小涌園前は駅伝のタイム計測ポイントだから知ってた。建設中だそうです。

 

いや、めっちゃ寒くなってきたんですが・・・・・

 

16:07

小涌園前を過ぎると温泉街が終わり、無が始まります。

もう押してる。

 寒いんじゃ!!!

 

16:47 国道1号線最高地点(標高874m)

はあはあはあ。登り切った。

と思わせといて、芦ノ湖までめっちゃ下るんですよねー。ここはまだ峠ではない。カルデラ構造やめろ。

 

17:08 芦ノ湖のコンビニ(標高730m)

150m下って休憩。ここまで自転車用の指ぬき手袋をしていたのだけれど、日暮れ間近の怒涛の下りで自転車の専門用語でいうところの「凍え」が発生した。コンビニで手袋と甘酒を買った。そして日は暮れた。

 

17:47 箱根峠・静岡県境(標高846m、日本橋から114km)

もっかい上って峠、静岡県突入。

殺す気か!!!!

なんだかんだ、小田原から4時間以上かかった。最速を狙うならやはり七曲りルートなのかもしれない。

と、下る。846m分の重力ポテンシャルで下る。

箱根より

 

吶喊

18:30 三島

箱根の西側、三島。登りは4時間かかったが、下りはたったの40分だ。まだ時間は2時間以上時間がある。もう障害はない。最後の吶喊を敢行します。

 

18:56 沼津駅(136km)

旧1号線を走ります。

20:42 富士駅(161km)

富士駅南口地下駐輪場に入庫!立派な駐輪場なのに無料なのは太っ腹ですね。

 

車載のサイクルコンピュータで走行距離163km。しかも箱根込み。自転車こいで13時間。大記録をたたき出しました。1日の過去最長移動です。七曲がってたらもう少しいけたかもな(強欲なツボ)

スマホの計測では電池残量のバッテリーセイバー?でところどころ欠測が。これは課題ですね。

いや、さっすがにめためたにつかれた。

2日目もがんばる!!!!!!

 

電車はええー!

 

 

#2につづく

 

脚注

脚注
1 すでに廃盤になっているらしく公式サイトは存在しませんが、リンク先の紹介はだいたい同じです(年式は違うので使われているパーツが微妙に違う)
2 ρ後に自転車の整備を行った結果寝たのは26時過ぎ
3 手前側の川は東京湾に、越えた側の川は相模湾に流れる
4 昔かっていた犬がゴン太という名前だったので覚えていた
5 国道1号バイパス(横浜新道)が国交省直轄管理で、今走っている国道1号旧道は国ではなく政令市管理
6 東海道線は箱根を回避し、熱海を経由してトンネルで静岡に抜けるルート
7 一説には一番楽らしい